仮庵

書きとめる仮住まい

「わからん」のノート。

「わからなかった」「できなかった」記録を読み返して、面白いなあと思った。

それらは青い表紙のノートに殴り書きされている。
当初はそんなノートにするつもりはなく、今日の学習を記録していたらそんなのばかりになっただけだ。

「こういう理由でわかった」という内容のことも慌てたようすでいくつか書きとめてあるが、大半は「わからん!こうなってこうで、こうだからこう!ということだとは思うんだけど。で、なんで?」と書いてある。
苦手な部分は数ページ置きに同じような「なんで?」が何度も出てくる。
堂々巡りをしていたり、疑問があっちこっちに飛んでいたりと、たいへんにぎやかだ。

ある日ノートを頭から読み返す気分になった。読み返してみると「なんてトンチンカンなわからないなんだ!」と面白かったし、前提がわかっていなかったからわからなかったのね。と微笑ましく読める。

過去の自分の「わからん!」メモにツッコミを入れることは、まるで他人に教えるかのようだ。
書いたのはわたしだが、同一人物とは思えない。ふわーっとした不思議な気持ちになる。もうあの頃には戻れない! あたりまえだけど、不思議!

いずれもわたしでわたしなのだが、ちょっと前の一点に置いてあるわたしを振り返ってみると少々嬉しくもあり、面白いのだけど寂しいような気もしてくる。

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