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仮庵

書きとめる仮住まい

鬼がくるまで

雑記

「なあなあ。先生に言われたんだけど、ゲームできないんだって?」
「うん。こわい」
「訓練する?」
「それよりもんだいは、せつぶんだ」
「おっ……おう。あ、いわしとひいらぎの防御アイテムでも作るか……?」
「ひいらぎってなに?」
「クリスマスの葉っぱ」
「あー」

◼︎

ドッジボール、うまくなりたい」
「よし!特訓だ!」

……

「なんだ、よけれるじゃん」
「うまい!?」
「うまいうまい。ていうかだ。母ちゃんは親だから容赦なく投げつけるけど、先生とか、友だちとかはこんなに投げてこないから大丈夫だよ」
「やってるのは、ころがしドッジボールなんだよね」
「……えっ。それだったら問題ないから。普通のドッジボールだと思って、普通に投げつけてたわ」
「もっととっくんしよう!」
「疲れるわ……」

◼︎

「もし今日できたら、母ちゃんにいちばんに教えてな」
「うん」

……

「きょう、ドッジボールできたよ!!」
「やったじゃん! あとは鬼だな」
「もう、ドッジボールもできるし、よゆうじゃね?」
「……おう。そうか。いけそうか」
「いけそう」

◼︎

「きょう、◯◯にせつぶんできんの? ってきかれた」
「ほおお、なんて答えたの?」
「えっ!? いまさら? なんとかなるんじゃない? っていった」
「ほお……」

◼︎

「ぐおおおお!」
「あはははははは!」
「これ、恐竜の動きの鬼な」
「こわいわ」
「どうだ! 母ちゃんよりこわい鬼はいないと思うぞ!」

◼︎

「鬼、どうだった?」
「なかなかったよ。あれ、おめんだったわ」
「去年、母ちゃんお面だって言ったよな」
「わすれた。いえでもまめまきやろうね!」

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