仮庵

書きとめる仮住まい

Piece shake Love

『Piece shake Love』を読んだ。
ものすごい太い矢に射たれたような気がした。矢はささったままである。

Piece shake Love

目次

Chapter 1
 物理的につながり、物理的に切れる
 コード
 今は再現できない種類のつながる意志
 心配性
 並行して存在する人生
Chapter 2
 傷つけてしまうこと、救ってしまうこと
 幸せになるのはまだ早い君へ
 欲望の機能
 健全な欲望
 普通の欲望
Chapter 3
 プライベート
 未整理で雑多なもの
 コインランドリー
 電車
 ささやき
 かいま見るもの
 幻想の連れ込み
 秘密の暗い場所
Margin A
 リズムとメロディ
 テーマ
Chapter 4
 台風
 書店
 深夜
 幸福
 残り時間の感覚
 残り時間スケール
Chapter 5
 名前
 継続
 墓碑
 花火
 ある種のちょっとした神様
 去ってゆく猫
 猫の神様1
 すごく楽しくもない、特に刺激的でもない
Chapter 6
 出口
 寝室
 意志と結果
 普通のカツ丼
 焼き海苔の力
 平凡と即興
 猫の神様2
 醸し出すもの、内側にあるもの
Margin B
 テーマ(Reprise)
Chapter 7
 道
 祈りと呪い
 パンケーキ
 アンノウン 
 Love and Hell
 決めるしかないことの根拠(ループ)

著者のTak.さんの解説を読んでみると、単純に「エッセイ集」とは呼べないもののようだ。

過去にブログ「WordPiece」その他で公開した記事の中からセレクトしたものを、創作的に再構成したものです。

なにもしらなければ、エッセイとも小説とも読める。
複雑にもおもえるけれど、人生は「書かれた時点」でそのように読めるものかもしれない。

わたしは読みおえたあと、なにか叫ばずにはおれないと、こんなツイートをした。本の中から現世にもどったら間欠泉のようにふきだしてしまった。

叫びおわったものの、この胸にささった矢が気になっていた。
しかし、わたしの未熟なことばのあつかい方だとブログにどう書くかがすごくむつかしい。

とはいえ、自分のちから以上のことは書けないので、わたしの見た映像を文字にすることに決めてフロに入りながらもくもく手帳に書いた。
なので、わたしの見てきたイメージをここに書こうとおもう。

◼︎

読みはじめたとたん、映画を見ているかのような気持ちになった。
ケラレのおきている映像が再生されて、吸いこむ空気の温度までかんじている気がする。
頭の前側が熱くなってきて、あっという間に世界に入りこんでいく。

この本からは、ことばの「肉」をかんじるのだ。その一撃は大きくて、重い。

女性の書く「肉」のことばではない。かといって男性的というわけでもない。かんたんに二つにわけようとしていることがそもそもまちがっているのだろう。
「その人」(Tak.さんなんだけど)の肉なのだ。

この「肉」ってなんだろうと考えたとき、すごく生々しいものだとおもった。

そのイメージをはっきりことばにするのはむつかしいのだけど、その人の魂と結びついているものなのだとおもう。

他人がかんたんに触れにいくことのできないことばをみせてもらったから、わたしの胸に矢はささったのだ。

Piece shake Love

Piece shake Love

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