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仮庵

書きとめる仮住まい

鍋をどこで買うか

5年使った小さなフライパンの把手がボロリともげて、中身ごと床に落下したのが夏の始まりごろ。
ネジを締めなおしたりしてなるべく長生きさせようとしていたがあっけなく逝ってしまった。どうやらプラスチックの部分に原因があったようだ。あまりにショックでよく確認もせずに捨ててしまったが。

それとセットになっていた深鍋の把手も今や危うい。同じような症状が出ていることに気がついてはいるが、まだ大丈夫だろうと思いながら毎日だましだまし使っていた。

先日、たまたま鍋が危ういという話になった際オットが「この前欠けたこの部分のなんたらが云々」と解説しながらガチャガチャやったらさらに悪化した。わたしは「嗚呼!」と思っていたのでなにも耳に入らなかった。やらなければもう少し寿命もあった気がするが、多くは言わない。寿命とはそういうものだろう。

大概のことにこだわりの少ないわたしも日々の食事を担っているので、その相棒となる道具にある程度注文をつけたくなる。

第一に、把手がもげないこと。外れるともげるはちがう。
第ニに、いざとなったら把手を自分で修理できるもの。

以上がわたしの要求である。把手がもげたというショックの深さがうかがい知れる。テフロン加工でないもの、というのも付け加えたいがここはオットと意見が割れる。

さて、そろそろ観念して鍋を買うかとぼんやり考え始めたところ「果たしてどこで買うか」というのも問題だと気がつきハッとした。

わたしが行ける範囲では、某総合食料品店、某家具屋、某ホームセンターに鍋が売っているのは知っている。

いままで、それらの場所で調理器具を買い求めてきたがどれもピンとこないまま「まあ、これでよいか」と購入してきた。

今回ばかりはいよいよ「これだ!」というものを選びたい。床に落ちたゆで卵(半熟)の最期を見るのはもう御免である。

しかし、過去に見たラインナップを思い浮かべても、わたしの要求を満たすものが果たしてあっただろうかと靄がかかる。

これを書いている途中で二件ほど店を見てきたが、やはり「これだ!」と思えるものが見つけられなかった。
整然と並べられていて眺めやすかったけれど、どれもあまり魅力を感じられなかったので保留とした。鍋に対して疑心暗鬼である。

いろいろなものが豊かに、一箇所で買い物を済ませられるように売られている。けれどたくさんあるのにも関わらずどれも同じようにしか見えない。価格の差も特にない。
まあ、鍋に大きな違いを求めるのが間違いなのかもしれないが。

いままで意識していなかった場所でも「鍋アンテナ」を張ってみようと思う。果たして行ける範囲のどこかにあるのだろうか。
よくよく考えると鍋の種類もよく知らない。そんなことも知らず考えずに生きられる・生きてきたのだな。
しばらく、調べたりしながら追求してみようと思う。

とはいえ、いつ味噌汁を床にぶちまけてしまうかわからないからなるべく早くに決めねばなるまい。

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