仮庵

書きとめる仮住まい

編み物と情報カード

わたしは靴下ばかり編む人……ソックニッタークラスタです。クラスタと言ってみたかっただけです。

最近、靴下の編み図の管理をノートからカードに変更してみました。

 

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テキスト形式の編み図について

靴下の編み方を覚えた場所が海外のサイトだったので、日本で一般的な設計図形式の編み図ではなく、テキスト形式(英文パターンとよくよばれる)の編み図をわたしはよく利用しています。

テキスト形式の編み図とはどんなものかというと、例をあげてみますね。

Cast on 24 sts.

Begin ribbing : *k2, p2; repeat from *. Work ribbing as est for "1.

Rnd 1 : K every st.

Rnd 2 ......

むにゃむにゃ。というような書き方で、はじまりからおわりまで書いてあります。

たいてい冒頭にリファレンスがついていますので、日本語で基礎を知っていれば簡単に翻訳できるはずです。

「なんのこっちゃ」というものでもYoutubeで用語を検索すれば編み方の動画がありますし、メソッドを翻訳してくれていサイトも多数あります。

例ではすべてアルファベットでしたが、わたしは自分用にメモするときは日本語まじりです。

 

差分管理

靴下編みにこのテキスト形式を採用する個人的なメリットとしては、ささっとメモしやすいところと、差分管理が簡単なところです。

はじめからおわりまで書かれたベースの編み図があって、そこから別のサイズの靴下を編みたいとします。

そのときベースの内容を一部だけ変更したメモ書きを、差分と呼んでいます。

編み図を暗記する(何度も同じものを編むので手が覚える)まではベースと編みたいサイズの差分をつきあわせて編んでいきます。

そして、暗記したあとは差分だけ確認できればオッケーです。

 

いままでの差分管理の問題点

これまでテキスト形式の編み図と差分の管理は、iPhone、A5ノート、野帳と試してきました。

それらで感じた問題点は、次のようなこと。

  • iPhoneではスリープになってしまうので、確認する際手を止めなければいけないということ。スリープをオフにしているとバッテリーが……。
  • 綴られたノートでは、ベースと差分のページが離れているとページをまたがなければならないので、突き合わせづらい。

ちょっとイマイチだなあ。と思いながら、これ以上データの管理方法が思いつかなかったのでしばらく野帳で管理していました。コンパクトで持ち運びやすいためです。

 
カードへ

春の訪れとともに編み物熱が冷めた頃、「知的生産の技術」という本を読みました。

冒頭にこのような言葉がありました。

じつは、この本で紹介する知的生産の技術の具体的な実例のいくつかは、家庭においてもそのまま適用できるものがある。おそらくは、家庭における知的生産の技術論を発展させて、家政学の重要な一分野として確立させなければならないのであろう。

この本に書かれている内容からなにか家庭生活のうえで参考にできることはあるだろうか? ということを頭の片隅に置いて読み進めました。

そのなかで「情報カード」というキーワードにあたったとき、まっさきに「編み物と相性がよさそう」とメモをしたことを覚えています。(梅棹先生の考えていた「適用」とはきっと違うのでしょうが)

別用途で購入していた使いかけのダイソー情報カードを用意して、試しに差分データを書き留めてみました。

先に述べたスリープとページまたぎはもちろんありません。

ページをめくって書かなくても、カードを一枚取り出してさっと書き留めるという機動性のよさを体感しました。

 

そして「編み物はモバイルできる手芸」と思っているので、携帯性に優れている点もあげておきます。

編み物熱が最高値に達しているときは、針、糸、編み図をさっとカバンに入れて出かけたくなります。

編み図がノートだと出先で開くのが手間だったのですが、カードだと取り出したらすぐに確認できるのが楽です。

しっかり保管しておけば、編み物シーズンが到来したときにカードの内容を再び確認すれば、目数の計算から始めなくても、すぐに編み始められるでしょう。(ゲージが変わっていなければ……)

課題は、くちゃくちゃにならないようにケース的なものを考えなければいけないかな。

新しく知ったパターンを書き留めて、あるカードとあるカードに書かれたパターンを組み合わせて編んでみるとどうだろう? というような展開も期待できるかな? と感じていたりします。

 

小物程度であればカードで充分管理していけそうだな、と考えています。(しかし、ダイソー情報カードだと少々手狭です)

長大な編み図(複雑なストールとか)だと難しいかなあ? と一瞬考えましたが、連番にしてブロックごとに管理する方法もできそうです。

ついつい楽しくなって寝食を忘れて編み進めてしまうのを「今日はこのブロックまで!」と自制する効果もあるかも? しれません。

しばらくカードで運用してみようと思います。

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