仮庵

書きとめる仮住まい

国語辞典

手元にある国語辞典は、
新明解国語辞典」第五版。
新明解びいきの母から与えられたものであった。

辞書をひいたのは勉強のためではなくて、
もっぱら小説を書くためだった。
あふれでる妄想を書き殴り続けただけで、
完成することはなかったが。

少なくとも3年は毎日使っていた。

思春期も終わりに近づくと
妄想もしだいにおさまり、
妄想の言語化に尽力してくれた辞典も、
本棚に鎮座する時間の方が長くなった。

いまならわからない言葉を調べようと思えば、
スマホがある。
キーワードを入力すれば簡単に調べられるから、
辞書を取り出して、ひく。
という行為よりずっと早い。
キー入力せずとも文字をスワイプすればいい場合だってある。
ついつい、というか自然とそちらに頼る。

それでも、実家を出るときに連れてきたし、
いまでも手の届く範囲においてある。
なんとなく、いてくれないとさびしいし
いてくれるとうれしいのである。

じいや的ポジションだ。
じいやなんていたことはないけれども。

このブログの名前も、
辞書ガチャ(ランダムでひいたページから一語選ぶ遊び)で決まったものであった。
じいやからの助言である。

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余談だが
戦艦も刀も擬人化される中なら、
各社国語辞典をじいやで擬人化したら、
盛り上がるのではなかろうか。
いや、どうだろう。わからぬが。

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すべての語に目を通したことはいままでないよな。
と、ふと思う。
国語辞典とはいえ、形状は本である。

あ、これ読んでみようかしら。
と思った。
その瞬間、背後の「課題図書」という名の積ん読たちの視線が痛い気がした。
もちろん読みます。読みますよ。昨日もお仲間増えましたもんね。

おおざっぱに計算すると、1日10ページ読めば150日くらいで終わる。
意外と現実的な数字、のような気がする。
外に連れ出すには重たいところが難点か。

覚えるつもりで読むわけではなく、
全ページ開いてみて、風に当ててあげる感覚なら読み終わるかもしれない。
新しい遊び感覚で読み始めた。

最初の5ページはつらかったが
そこからは目が慣れてきて、楽しい。

今日でいうと「アウトウェア」。上着類のこと。
和製英語だそうだ。

「これ、いわゆるアウターだよね。ここから略したの? でも、アウターウェアの方かな。こっちは英語か。現在略された形で使われているもとはアウターウェアのほうかしら。むにゃむにゃ」

などと一人で盛り上がった。(心の中で)

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150個のマス目を用意して塗りつぶしていくような
記録をすれば続けられるかもしれない。
どのようなツールをつかうか検討してみよう。

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