仮庵

書きとめる仮住まい

オトナ

たっぷりいろいろなことを言われるだろうとあきらめてのぞんだ個人面談。わたしは、勝手に自由登校をしていた。 これ以上休むと、いよいよ父に怒られるぞというときしかたなく行く。 行かないときは、カーテンを閉めきった部屋でラジオばかり聴いていた。そ…

記憶

エメラルドグリーンの世界。とにかくあつい。これは、生後三ヶ月。 くわしく母に説明したら、たぶん父母両家で温泉に行った時のことだという。 泣きつづけていたらしい。あつかったし。 その時のじいちゃんがうつっている写真を見たら、エメラルドグリーンは…

からだの不調を自覚する能力にとぼしいらしく、なにかを見聞きしているうちにふだんならどうってことのないちょっとしたことが不快なような気がしはじめる。おかしいぞ、とおもっているうちあれよあれよとコメディドラマすらおそろしくなり、ふだん聞いてい…

果たされなかった目標と、その後

むかしむかしのおはなし。 部活の勧誘会みたいなものが四月だかに毎年おこなわれる。部長がまえに出ていって部活をアピールし、入部をうながすながれ。弱小部の部長だったわたしは、なんら実績がないというのに「全国狙います!」みたいな熱いことは、ぜった…

「目標」の研究

「目標」の研究 を読んだ。「目標」の研究作者: 倉下忠憲出版社/メーカー: R-style発売日: 2016/12/11メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る「目標」の研究 | Official Website目次 はじまりの物語 Chap.1 三つのお話 はじめに 何かが足りない目標話…

手書きメモとノート

二連続でわたしの「手書き」フィーバーをひっそりプッシュしたわりに、画像もなければ、出力されている文字はデジタルだということが気になったので、手書き画像をのせておきます。人の使っているノートや手書きの文字などをみると、はぁはぁしませんか? し…

「かーそる 2016年 秋号 No.1」を読んで。

はじめに 「かーそる」を読みました。「かーそる」2016年11月号 [創刊号] – Project:かーそる なにかを書きたい気持ちがふくれたのですがあふれようとするばかりで正体がわかりません。まずはメモをとってなにが気持ちのふくらみかを文字にして確認してみる…

ライブ感。

いま、わたしはとても楽しい。 自分のセーターをちまちま編みながら、これでサイズ感覚と工数と玉数がわかったら子どもにも一枚。オットのは……めちゃくちゃ大きいから保留。などと考えている。並行して、「かーそる」という雑誌のメモをとっている。メモを取…

だれかとわたしのある日の編み物

編み物をしていると、ときどき「ちょーテクニカル」な編み方に出会うことがある。一見しただけではなんのこっちゃわからずYouTube、国内外のブログでわかりやすいものを探し当てて一目一目慎重にぎこちなく編む。できるようになると、一息おいてから「ほおお…

きょうだい(いくつか)

我が子は我が子であるけれど きょうだいのようでもある。 とりあえずわたしが、おとなげない。自覚はある。ーーわたしが、じぶんのものを買ってこようものなら子どもは「いいなあ」といじける。 100円前後のものなら、おなじものをふたつ買う。 きょうだいか…

お布団の中から

具合が悪くて起きているのもままならなくなるも、天井を見ているのにも飽きる。 iPhoneでゲームをはじめる。しばらくして寝る。つらくても、なるべく楽しくしていよう。けれど一番楽しい何かを読んだり書いたりするにはMPがたりない。元気になると、読み書き…

直感

夏の日の朝だったか、昼だったか。とりあえずなんだかめちゃくちゃに明るかった。日差しが容赦ない日だというのに、不思議と暑くはなかった。もしかしたら春だったのかもしれない。いつも通りノロケ話を聞かされる。ケケケと笑いながらその話を聞く。ノロケ…

長持ちしてほしいものだ。

数年ぶりにオットとデートをした。結果的にそれは結婚記念日の前借りみたいになり、終わった気分になっていたことで互いに当日をすっかり忘れた。デートといっても、「どこ行く」「「本屋」」だったので普段と行く場所は変わらないが、それでも各々好き好き…

進歩、慎步

全身筋肉、無駄な脂肪は何一つなく柔軟性も高いが運動不器用な我が子である。力みすぎ。跳び箱、鉄棒ができるようになったと、毎日うれしそうに教えてくれる。興奮し始めるとどんどんはなしが大きくなるので、どこまで盛っているかはわからないが、母は全力…

焼き網になれなかったケーキクーラー

焼き菓子を冷ますために、いよいよ脚付きの網を欲したはずだと記憶している。しかし、おそらくそんな名前であろうと思われる「ケーキクーラー」にはなかなか出会えず、やっと出会った一点も決定打に欠け買わずに帰ってきた。ある日、100円均一コーナーを通り…

継続

結婚がゴールインだとかなんだとか言われるが、その後にあるのは日々の継続である。むかしから節目とゴールが等しいものであるような言いまわしを見ると「大丈夫なのかな」と思っていた。テレビ番組がけたたましく言うだけで、報じられた本人たちはそんなこ…

鍋をどこで買うか

5年使った小さなフライパンの把手がボロリともげて、中身ごと床に落下したのが夏の始まりごろ。 ネジを締めなおしたりしてなるべく長生きさせようとしていたがあっけなく逝ってしまった。どうやらプラスチックの部分に原因があったようだ。あまりにショック…

半袖か長袖か

数日おきに雨が降り、そのたび寒さが増していく。この時期は日中と朝晩の寒暖差がはげしく、着るものの選択に困る。しかし、20℃に至ることはないようなので、一日中長袖でいることと決意した。 子どもたちは長袖を嫌がり、朝の身支度のたびに大騒ぎになると…

深夜にパンを焼く

たまに、深夜にパンを焼く。秋の夜長だからできることだ。これが冬であればお布団に直行だ。なぜなら寒い。誰もいない居間から連なる台所でひとり、材料をはかり、まぜて、こねる。掛け時計の音と、自分が手を動かす音しかしない。なんとも静かで幸福な時間…

愛情と存在感

言われてうれしいことばを子どもにかけてあげる。というような話になって、子どもらの突拍子もないうれしいことばを面白おかしく聞いていたのだけど、ふと、自分がかけられてうれしいことばはなんだろう。と考えた。 まったく思いつかなかった。 褒められた…

蒸し野菜とバターソース

蒸し野菜で思い出すのは、結婚直前の失敗蒸し野菜だ。長いこと蒸し器で火を通したつもりであったが、根菜は芯が残りなんとも残念な蒸し野菜になってしまい、それをもそもそ食べた。 たくさん蒸してしまったので(それが失敗だったのだろう)翌日弁当にもいれた…

秋と冬

今年の夏は思い残すこともないらしく、さっさと帰ってしまったようだ。もう空気に秋がちらほらと漂いはじめている。空も木の葉の色も、まだ秋に追いついていないけれどグラデーションのように次第にそれへと変わるのだろう。 一年の半分を雪とともに過ごさな…

きざむ

お夕飯は、炊き込みご飯にしようと思った。 冷蔵庫のなかにあるものから具材を考えて、にんじん、ぶたにく、まいたけ、干ししいたけ、あぶらあげをえらび細かくきざむ。 ご飯を作るのも、食べるのも「すごく好き!」というわけではない。けれど、少量ずつ刻…

日々

きょうは、どの本を読もうか? と本棚をながめる。積んである未読はたくさんあるのに、むかし読んだ本を読みたくなった。 くりかえし読んだので、すっかりゆがんで色も変わってしまった懐かしい本を手にとる。 なんども読んだはずなのに、姿かたちのはっきり…

なお、私こと思い起こせば恥ずかしきことの数々、

わたしは、フーテンの寅さんに似たところがある気がした。(ほぼ観たことはないのだが) まあ、ケンカをして飛び出すことはないが、ひとところにとどまるのは苦手だ。だからといって家庭を放って飛び出すわけにもいかないので、ものがたりを読んで旅に出て満足…

日常的工作

我が子は朝からなにかと工作をする。たとえ出勤の準備を怠ってでも。 「朝から工作」は、日常的な光景なので気にもしていなかったが、たまたまそんな話になると「朝から工作するとかすごい。ほんとうにものつくりが好きなのね」と言われる。 すごいかどうか…

コインランドリー

体験したことのない連日の湿気にうんざりしている。 洗濯物は3日待っても乾かないし、子どものーーもう、どう洗っても真っ白には戻らないーー泥色のクツを洗わなければいけなかったので、ついでにシーツも引っぺがし、コインランドリーに出かけることにした…

おもいこみ

これは、こういうもの。というおもいこみ。 我が子が己のことを「こういうひとだから」と言うので、「いまそう思ってもじわじわ変わるし、そういうふうに思わなくていいんでないかい?」と言っていて、わたしも自分のおもいこみに気がつく。 おもいこみ。ひ…

舞台裏

あまり舞台裏をあかしたくない人もいるだろうけれど、わたしはものづくりの舞台裏がすきだ。 考えている様子で手を動かしていく。その人の頭の中がどんどん表現されていく。 拍手したくなる時もあるし、飛び跳ねたい気持ちになることもあるし、全力でダッシ…

かいてみる

ものやことばをとらえるためには、形状をシンプルにしたものを自分の手であらわしてみなければいけないのではないかと思った。 それは絵を描くのなら、円と線をひたすら描いてみたり、本を読みながら自分の言葉でそれにまつわる文を書いてみるとか。 最初か…